先日、東京大学内で行われている鰻博覧会に行ってきた。
以前の記事で書いたようにウナギは非常に謎に包まれた生物で、なぜか新月の夜にグアム島近辺までわざわざ下って産卵し、その卵はやがてふ化して稚魚になり、日本近海に戻ってくるという何とも壮大なロマンがある生き物なのです。
世界で初めてニホンウナギの卵を見つけた塚本教授率いる東京大学大気海洋研究所のチーム主催の展示会はもちろん興味深いものだったが、その日はたまたま同大学内の山上会館でシンポジウムが行われていた。
残念ながら塚本教授のお話を聞くことができなかったが、教授の一番弟子である「うなドン」著者の青山 潤さん、共同通信社の井田さんの話を聞くことができた。
また、大気海洋研チームの主力メンバーで、元サッカーのチームメイトとも偶然そこで会うことができた。
今、大きな問題となっているのは、ウナギの数が激減していることだそうだ。
その原因は汚染や生息地の破壊など色々考えられるらしいが、日本人が消費しすぎることも大きな要因の一つであるようだ。なんでも世界の70%のウナギを日本人が消費しているらしい。
たとえばヨーロッパウナギは中国で養殖され、日本に安く輸入されることによって、コンビニ弁当などで出されるようになり、その多くが捨てられるという現実…。
確かに考えてみれば、ウナギ(ニホンウナギ)はグアムまで行かないと卵を産まない訳で、いくら養殖しても産卵しないので数が決定的に増えていかない。養殖と言ってもシラスウナギ(稚魚)を獲ってきて単に大人に成長させているだけで、天然モノに頼らざるを得ない現状なのである。
みなさんが口々に言うのは、決して鰻を食べないでくれということではなく、それなりの金額を支払って大事に食べてほしい、そして減少が続くウナギを当たり前のように捨てないでほしいということだった。
また、このまま減少していくと、生態系にも悪影響が出てくるらしい。
では、久しぶりに少々奮発して鰻屋さんに行って、どのようにウナギが食卓に並んだのかを思い浮かべながら食べてみることにするか。
前述の塚本教授の夢は、新月の海で産卵場所に続々と集まってきたウナギが絡み合うようにして産卵をする場面を観ることらしい。
その映像がニュースで1日でも早く流れることを祈っています。
海洋研の方が書いたかと思いましたよ。研究者レベルの解説ですね。とても分かり易いです。"うんうん"とうなづきながら読みました。
今年の土用の日は、ウナギが高価で食べられませんでしたが、次回いただく機会には大事ーにうなぎをいただこうと思いました。
ウナギパイもですね。
私も7月の終わりに東大での展示、見てきました。
海洋研の方には会えませんでしたが、さまざまな角度から「うなぎ」と人類・日本人との関わりを表現されていました。
研究って大事な分野だなあと、改めて感じてきたしだいです。
久しぶりに会ったw君はどうでしたか?
実は私も行ったのは7月末でしたから同じ日だったかもしれませんね。
W君は子供と来ていてシンポジウムを良い子で二人静かに聞いてましたよ。(笑)
子供にうなぎを食べに行こうと誘いだしたらしいけどうなぎ屋さんが休みだったらしく、ちょっとおかんむりのようでした。(笑)
またみんなで飲みたいね。
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